株式会社 日本エレクトリック・インスルメント
English       お問合せ
NEIウェブサイト > 納入事例 > 水象 > 岡山県様

岡山県様

堰水利管理システム
水象

 岡山県の中央部を流れる吉井川にある「新田原井堰」は、農業用水の安定供給、河川防災、小水力発電を主目的に、農林水産省の補助金にて着工から8年の歳月をかけ、昭和62年に完成しました。
 「新田原井堰」では、小笠原計器製作所製の開度計5台、水位計9台、流量計2台及び当時最新鋭のミニコン2台で監視制御を行っていますが、経年変化による設備の劣化は否めず、主要装置のミニコンも保守期限が切れており、突然のシステム停止が容易に想定される事態となっていました。導入後20年以上が経過し、本来であればシステムの全面更新が必要な状態でしたが、数億円規模の事業の予算化は昨今非常に厳しく、少ない予算内での効果的な設備補完を模索している状況でした。
 このような中、日本エレクトリック・インスルメントではデータ通信を最優先に、順調に稼動している水位・流量・ゲート開度など既設設備を活用したシステムを(社)農業土木事業協会様を通して納入しました。
 従来ミニコンで行っていた流量演算処理、ゲート動作モニタリング、帳票自動作成等の各機能を新たに設置する2台のサーバーに分散処理し、システム全体の負荷を軽減させて重要なデータを確保する他、サーバーの二重化、RAID構造の強化、ホットスワップ対応ストレージの採用、VPNからのリモート保守対応など故障発生時のシステムダウンを防ぎ、早期復旧が可能なシステムを構築しました。
 農林水産省管轄の農業水利施設は、ダム・堰(頭首工)・用排水機場等、全国に約7,000ヶ所あり、用排水路等を含めた総資産価値は、約25兆円にものぼる膨大な社会資本ストックとなっています。 農林水産省主導により2008年度よりスタートした「農業水利施設のストックマネジメント」は、今後、更新時期を迎えるこれらの農業水利施設において、従来のように一括更新を行うのではなく、補修・補強により施設の長寿命化を図り、ライフサイクルコスト(建設費と維持費の総コスト)を低減し、既存社会資本ストックの有効活用を図ることを目的としています。
 日本エレクトリック・インスルメントではこの施策に沿い、新田原井堰水利管理システムの納入実績、構築ノウハウを背景に、「農業水利施設のストックマネジメント=既設設備を活かした部分更新とシステム高度化の提案」を開始しました。